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伊娃的誘惑

2016年01月08日

で認知症が進

「そうですねえ……おとなしい人ですよ。奥さんが積極的で勝ち気な方だから、そう見えてしまうのかもしれませんけど」
「息子さんがいますよね、中学生の」
「直巳君鑽石能量水ですよね。ええ、知っています」
「どんなお子さんですか」
「まあ、ふつうの男の子ですよ。あまり活発ってことはないみたいですね。小学生の時から知ってますけど、外で遊んでいるところは見たことがないんじゃないかしら。このあたりの子供は、うちの前でボール遊びなんかをして、一度はうちの庭にボールを入れたりするんですけど、直巳君はそんなことはなかったと思います」
 どうやら彼女は前原直巳について、最近の情報は持っていないようだ。
 あまり参考になる話は聞けそうにないので、そろそろきりあげようかなと松宮が考えていると、「あそこのお宅も大変ですよね」と彼女のほうからいった。
「何がですか」
「だってほら、お婆さんがあんなふうでしょ」
「ああ……」
「以前も奥さんがこぼしておられたことがあるん鑽石能量水ですよ。本人のためにも、どこか施設に入れたほうがいいんだけど、そういうところはなかなか空きがないし、あったとしても御主人や御主人の親戚筋がいい顔をしないだろうって。ほんとにねえ、急にですもんねえ。痴呆、じゃなくて認知症でしたっけ。以前はあそこのお婆さんも、しっかりした人だったんですけどねえ。息子さんたちと一緒に暮らすようになってからなんですよ。あんなふうになったのは」
 周囲の環境が変わったことがきっかけんだケースについては、松宮も聞いたことがあった。変化に気持ちが対応できなくなるのかもしれない。
「でもねえ」ここで主婦はかすかに意味ありげな笑みを浮かべた。「そりゃあ奥さんはお困りだと思うんですけど、認知症のお年寄りを抱えているお宅はたくさんあるわけでしょう? そういうほかのお宅に比べたら、前原さんのところはまだましだと思うんですよ」
「といいますと?」
「だって、毎晩のように御主人の妹さんが来てくださるんですもの。お婆さんのお世話をするためだけにですよ。妹さんこそ大変だろうなあって思います」
「前原さんの妹さんが? 近くにおられるんですか」
「ええ、駅前で洋品店をや鑽石能量水っておられます。店の名は、『タジマ』とかいったと思いますけど」
「金曜の夜はどうでしたか」今まで黙っていた加賀が、急に横から尋ねた。「その夜もやはり妹さんは来ておられたようでしたか」
「金曜ですか。さあ、それは……」主婦は考え込んでから首を振った。「そこまではわかりません」
「そうですか」加賀は笑顔で頷いた。  

Posted by 伊娃的誘惑 at 12:08Comments(0)