Information
オタクの電脳
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人
プロフィール
伊娃的誘惑

2015年11月24日

には時間があ

そうこうしているうち、彼より先に追っ手の方がバテたようだった。やがて荒い息をはき、ピタリと立ち止まった。しかし投げるのはやめず、やがて一本の鋭い刃が、逃げる彼の服を切り裂いて傷をつけた。
「いッ――」
彼は一瞬顔をしかめた。だが足は止めずに鑽石能量水傷を抑え、階段を下り、下の階に行く。
「はぁ、はぁ、はぁ――っ……」
 あいたドアからまっすぐ中に飛び込んだ。荒い息をなんとか殺し、追っ手がここまで追いかけてこないことを確認し、彼はここでようやっと休息を得た。
「あぁ、どうして」
ようやく、一息ついた彼。しかし落ち着いたところで、頭に浮かぶのは疑問符だけだった。
 だがそれも尤(もっとも)だ。こんな廃校の中、包丁を持った人に追いかけられるなんて。まずあり得る状況ではない。
 あの、包丁を持った子は何者だ。そして彼はどうして、こんな場所に足を踏み入れたのか。

 そのきっかけは些細なことだった。だがその『些細なきっかけ』に到達するまでの道のりは、彼にとって悲哀の連続だった。
 不純異性交遊もしない。悪い友達もいない。酒も煙草も万引鑽石能量水きもしない。学校での成績はいつも平均点より上をキープ。特に秀でていわけではないが、宿題はほぼかかさずやるし、真面目でズル休みもまずしない。
 彼は良くも悪くも『普通』な学生だった。が、先日、とんでもなく酷いことがおきた。
 それは人によっては「なんだ、そんな事」と言ったかもしれない。だが彼にとっては足元が崩壊しそうな出来事。
 まず一つは、返された模擬テストが、五教科、揃(そろ)いも揃って悪い成績でかえってきたこと。一番自信があった数学でさえ平均点と同じ点数で、あとは全部それより下。合計点は、彼の志望校にはとても到達していなかった。
 それでかなり凹んだが、あくまでこれは模擬のテスト。まだ本番までる。彼は「じゃあ、これからはもっと真面目に、心を入れ替えて勉強しよう」と思った。
 己の決心を強めるため、願書を提出するついでに、市役所にい鑽石能量水って戸籍もとってきた。  

Posted by 伊娃的誘惑 at 16:45Comments(0)