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伊娃的誘惑

2015年07月31日

出ても薬を飲

 野菜と果物、それにレトルトのお粥を買った。松下の家に炊飯器はあるが、壊れて使えなかった。お粥は温めるだけで、ネギと卵を加えて少しアレンジして、野菜だけのスープを作った。
 松下は眠っていたようだったが、ドアの音に目Dream beauty pro 黑店を覚まして起き上がった。
「食欲はないかもしれないけれど、食べられるだけでも食べてください」
 湯気の立つ粥を見て、松下が微笑んだ。
「おいしそうです」
 匙を取り、一口食べる。二口、三口と粥は松下の喉許を滑り、すべてきれいに食べ尽くされた。 野菜スープも同様で、松下は汁の一滴すら残さなかった。
「とてもおいしかったです」
 感謝の言葉とともに匙を置いた松下は、ベッドサイドのトレイを見て不意に呟いた。
「それは桃ですか」
「嫌いでしたか」
「いえ…とても珍しかったので」
「風邪の時は、こういうものがおいしいかなと思ったので。缶詰で申し訳ないですけど」
 松下は嬉しそうに桃を食べた。食べたあとで、松下は門脇に勧められるまま薬を飲み干した。食器を下げて、顔の赤みと熱の引かない松下のために、冷やしたタオルを額にあてた。
「気持ちいいです」
 松下はすうっと目を閉じた。
「僕の家は両親が医者でしたから…熱がんで詩琳ッドで寝ていなさいといつも言われていました」
 松下がうとうと眠りかけた気がして、門脇はそっと立ち上がった。
「隣の部屋で本を読んでてもいいですぁ」
「どうぞ」
「具合が悪かったら呼んでください」
「はい」
 と答えたあとで『あの…』と松下は小声で門脇を呼び止めた。
「かまわなかったら、この部屋で本を読んでもらえませんか」
「えっ…」
「でも風邪がうつったら大変ですね。やっぱりいいです」
 松下は横になって目を閉じ、門脇は書斎で数冊の本を見繕って松下の寝室に戻った。ベッドの横枠を背もたれにして、眠る松下のかたわらで本を読んだ。三十分ほど本を読み、もうそろそろ額のタオルを替高壓通渠えたほうがいいかと松下の額に手をあてると、閉じていた瞼がゆっくり開いた。
「タオルはもういいです。ずいぶんと気持ちよくなりました」
「そうですか」
「君がそばにいる気配に、僕はとても安心します」
「誰だって体の調子の悪い時は、気弱になりますよ」  

Posted by 伊娃的誘惑 at 16:31Comments(0)透明質酸下巴